挨拶

先生と保護者が「真の子育て」を目指す園へ

我が子がこの世に生まれた時、御父母の皆様はどう思いましたか?それはさぞ、いやとびきり嬉しかったことでしょう。きっと、我が子が光り輝いて見えたことと思います。これは親なら誰もが共有できる気持ちだと思います。
そんな可愛い我が子にかける親の願いは何でしょうか。健康で明るい子に育つ、それが第一。そして、少しだけ欲を言えば、自分より立派な大人に育ってほしい。これも誰もが共通する思いでしょう。私は40余年、乳幼児の教育に携わってきましたが、これが“子育ての真理”だと信じています。
この光り輝く我が子が、将来にわたって光り輝き続けるためには、どうすればいいでしょうか。それには三つの要素が不可欠だと私は確信しています。
1つ目は、親として心構えを創ることです。人は子どもを授かったからといって、良い親になる訳ではありません。「こんな大人になってほしい」「こういうふうに育ってほしい」という願いがあるなら、まず親自身が手本になろうと努力することです。また、我が子に対して良いことを具体的に働きかけていくことです。そうすることで、少しずつでも良い親になり、親子の情愛が育まれていきます。
2つ目は、根拠のある子育てをすることです。子育ては、ともすると自分の生い立ちが先入主となり、好き嫌いで判断しがちです。しかし、近年は大脳生理学の進歩や先駆者の様々な教育実践により、乳幼児期の適切な教育方法が明らかになってきています。また、幼い時の教育が将来にわたって大きな影響を与えることが科学的にも解ってきました。こうした科学的根拠(エビデンス)と実績のある教育を選ぶことが重要です。
3つ目は、先生と親御さんの信頼関係です。先生は教え子のために、親御さんは我が子のために双方で努力し、共に子供の成長を喜び合う存在です。両者の子育て観が一致し、園の方針に共感できることが、子供を健やかな成長に導くための前提条件です。
これらの3つの要素は、保育園にお子さんを入園させるご家庭でこそ重要だと考えます。世間では、「子育て代行業」となっている保育園もあるようですが、私共の園は子育ての真理に基づいて、子供が真に成長する園を目指しています。
私が東京いずみ幼稚園での教育実践の中で明らかになった真理は、極めてシンプルです。それは、子供の脳にとって良いことを繰り返し行えばよい子に育つということです。子供の脳は感覚脳優位の時期であり、特に聴覚からの刺激に敏感です。また、機械的な記憶に優れることも科学的に明らかになっています。私共が実践しているミュージックステップ(音楽活動)や石井式国語教育法(漢字活動)は、乳幼児の発達段階に適した教育内容です。
「子供の可能性を育む」―これが私共の掲げるモットーです。情操豊かで心身共にのびのびと育つ理想の子育てに向けて、御賛同頂ける御父母の皆様と共に歩みたいと思います。

学校法人小泉学園
社会福祉法人新泉学園
理事長 小泉 敏男